2024年1月のブラジルの鉱工業部門生産は前月比マイナス1.6% (2024年3月6日付けヴァロール紙)

ブラジル地理統計院(IBGE)の鉱工業部門生産調査(PIM-PF)によると、2024年1月のブラジルの鉱工業部門生産は、前月比マイナス1.6%と大幅な落ち込みを記録している。

2023年12月の鉱工業部門生産は、当初1.1%増加から1.6%と大幅に上方された影響を受けて、今年1月のブラジルの鉱工業部門生産は、前月比マイナス1.6%となった経緯があった。

2023年12月のブラジルの鉱工業部門生産は前月比1.1%から1.6%増加に修正、昨年11月の前年同月比0.6%増加、10月は0.0%増加、9月は0.2%増加並びに8月は0.4%増加を加えると5か月連続で増加、5か月間の累積は2.9%であった。

Valor Data社による25コンサルタント会社や金融機関対象の調査では、今年1月の鉱工業部門生産の最低予想はマイナス2.3%、最高予想は0.3%増加、平均予想はマイナス1.7%であった。

今年1月の鉱工業部門生産のマイナス1.6%は、前月比でマイナス1.9%したCovi-19パンデミック発生2年目の2021年4月以来最も激しい落ち込みを記録している。 2023年8月から12月にかけての鉱工業部門の累積生産は2.9%増加した。

2023年の鉱工業部門生産では前月比を下回ったのは4カ月、同率は2カ月、前月比を上回ったのは6カ月であった。

1月の鉱工業部門生産が前月比を下回ったのは2019年のマイナス0.5%、2022年及びのマイナス0.1%、一方前月を上回ったのは2020年の1.3%増加、2021年の0.7%増加を記録している。

今年1月の鉱工業部門生産は前年同月比3.6%増加、Valor Data社の調査では最低予想1.9%増加、最高予想4.6%、平均予想は3.0%増加であった。

今年1月の過去12か月間の累積生産は前年同期比0.4%増加を記録したが、Covid-19 パンデミック開始直後の2020年2月の水準を依然として0.8%下回っており、過去最高水準を記録した2011年5月の水準を依然として17.5%下回っている。

今年1月の鉱工業部門生産は前月比マイナス1.6%、前年同月比3.6%増加、今年1月の過去12カ月間の累積は0.4%増加、前記同様資本財部門は5.2%、0.4%、マイナス10.6%を記録している。

また中間財部門はマイナス2.4%4.8%、0.9%、消費財部門はマイナス1.5%、2.5%、1.7%、そのうち耐久消費財部門は1.4%、1.4%、0.4%、非耐久消費財部門はマイナス1.0%、2.6%、1.9%であった。

2023年1月~2024年1月までの鉱工業部門生産の月間推移

 

2023年1月~2024年1月までの過去12カ月間の鉱工業部門生産の月間推移

2024年1月の鉱工業部門の部門別生産増減

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