BYD 社は3億レアルを投資して自動車工場跡地を買収、2024年から自動車生産開始(2024年3月6日付けヴァロール紙)

「テスラ」と並ぶ中国の大手EVメーカーBYD社はバイア州カマサリ市で米国資本フォード社が中年所有していた自動車生産工場跡地を3億レアルを投資して、今月5日にバイア州政府との正式契約に調印した。

BYD社は年内から中国から部品を輸入して自動車生産を試みるが、当初は自動車価格の25%に相当する部品を地元の部品メーカーから部品供給を受けての自動車生産は2025年を予定しているとブラジルBYD社のTyler Li社長は説明している。

またTyler Li社長は将来の自動車生産拡大構想として、カマサリ工場周辺に中国資本のサプライヤーによる部品供給を行うことも付け加えた。

フォードが建設した自動車工場33万4000平方メートルに、さらに40万平方メートルの新しい生産ラインの建設を予定しているとブラジルBYD社のAlexandre Baldy顧問は説明している。

既存のフォード社の自動車生産ラインはBYDが活用できるものは殆どないと説明。。最終的には、そのスペースをコンポーネントの製造に使用できるように改修するとブラジルBYD社のTyler Li社長は説明している。

既存のフォードの生産ラインはハイブリッド車や電気自動車の生産には適用できない。 BYDはブラジルで「プラグイン」ハイブリッドモデルと100%電気モデルのみを生産するとTyler Li社長は説明している。

バイーア州政府はBYD社との正式契約締結を行ったが、数日前にエスピリット・サント州で電気自動車のプロトタイプを生産しているLecar社が工場跡地争奪への参加を希望していた経緯があった。

バイア州のロドリゲス知事によると、州内のアラツ港の専用エリアに対するBYD社の要望は現在分析している。BYD社では、輸出入を促進するためにフォードがその港湾地域で得たのと同じ利益を得ることをバイア州政府に要請している。

BYD社の初期投資は30億レアルで、年間15万台の生産能力を備える。 今年1月初め、BYD社経営陣が発表していた当初予想の雇用数を5,000人から1万人に倍増する決定を発表している。

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