最終フォーカスレポートは、今年のIPCA指数を3.79%、来年は3.52%それぞれ上方修正(2024年3月19日付けヴァロール紙)

通常よりも1日遅れの19日発表のブラジル中央銀行の最終フォーカスレポートによると、今年のインフレ指数の広範囲消費者物価指数(IPCA)を前回予想の3,77%から3.79%に若干上方修正している。

また2025年の広範囲消費者物価指数(IPCA)を前回予想の3.51%から3.52%に上方修正した一方で、2026年の広範囲消費者物価指数(IPCA)を前回予想の3.50%に据置いている。

2024年, 2025年並びに2026年のIPCA指数の中央目標値は3,00%、許容範囲は±1,50%に設定されている。

2024年末の政策誘導金利 (Selic)は前回同様に9,00% に据置。2025年末のSelic金利も8,50%、2026年末のSelic金利も8,50%に据え置いている。

2024年のブラジルのGDP伸び率は、前回予想の1.78%から1.80%に微調整、2025年及び2026年のGDP伸び率は、前回同様2.00%に据置いている。

18日のブラジル中銀発表の2024年1月のGDP伸び率の先行指標となる経済活動指数(IBC-Br)は前月比0.60%増加、昨年12月の経済活動指数(IBC-Br)は、前月比0.82%増加よりも大幅に減少している。

Valor Data社の22金融機関及びコンサルタント会社の調査によると、最低予想はマイナス0.20%、最高予想は1.6%増加、平均予想は0.7%増加となっている。また11社は今年のGDP伸び率を2.0%増加を予想している。

ブラジル地理統計院 (IBGE) による少なくとも 2 回の月次調査を統合したものでは、小売業とサービス業の業績がそれぞれの予測を大幅に上回ったと報告されている。

2024年末のレアル通貨に対するドルの為替は、前回同様R$ 4,93からR$ 4,95に調整、2025年はR$ 5,00に据置。2026年末のドルの為替は前回予想のR$ 5,04に据え置かれている。

2024年、2025年、2026年のIPCA指数の推移予想

2024年、2025年、2026年のSelic金利の推移予想

2024年、2025年及び2026年のGDP伸び率の推移予想

 

 

2024年、2025年、2026年のレアル通貨に対するドルの為替の推移予想

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