2021年6月の5月16 日~6月15 日までの30 日間に計測されたインフレ指数の広範囲消費者物価指数(IPCA-15)は、前月の0.44%増加から倍増に相当する0.83%増加を記録したとブラジル地理統計院(IBGE)は発表している。
今年6月の広範囲消費者物価指数(IPCA-15)の0.83%増加した要因として、ガソリン並びに電力料金値上げがそれぞれ0.17%押し上げる結果となっている。
今年4月~6月の四半期の累計IPCA-15指数は1.88%を記録した一方で、COVID-19パンデミックの影響を受けていた昨年4月~6月の四半期の累計IPCA-15指数はマイナス0.58%を記録、今年上半期の累計IPCA-15指数は4.13% 6月の過去12か月間の累計IPCA-15指数は8.13%を記録している。
今年6月の住居費は1.67%と5月の0.79%から大幅に増加、特に電力エネルギーの値上げが牽引、旱魃による水力発電所危機の影響で火力発電所の稼働を余儀なくされているために、100 kWh当たりの赤旗1の追加料金4.169レアルから赤旗2は6.243レアルとなっている。
また6月の公共輸送のインパクトは1.35%を記録したが、5月はマナス0.23%であった。ガソリン価格は2.86%と最も低い値上げりに留まったが、自動車用ガスは12.41%、エタノール9.12%、ディーゼル油3.53%それぞれ値上している。
6月の食料品・飲料値上がりは0.41%と5月の0.48%から微減、一般家庭の食料品値上がりは0.15%と5月の0.50%よりも大幅に減少している。衛生・日用品は5月の1.23%増加から0.53%増加に留まっている。