今年5月の国庫庁の歳入総額は1,421億レアルで記録更新(2021年6月29日付けCorreio Braziliense紙)

2021年5月の国庫庁のインフレ指数の広範囲消費者物価指数(IPCA)を差引いた実質歳入総額は、前年同月比69.88%増加の1,421億600万レアルを記録、5月の月間歳入総額としては統計を取り始めた2000年以降で過去最高の記録更新を達成している。しかし前月比ではマイナス10.13%を記録している。

また今年初め5か月間の累計歳入総額は、前年同期比21.17%増加の7448億2,800万レアルで記録更新、今年2月~5月の4ヶ月間の歳入総額も過去最高を記録している。

今年5月の実質一般会計歳入は、前年同月比67.65%増加の1,379億2,700万レアル、今年初め5か月間の実質一般会計歳入は、前年同期比21.42%増加の7,119億2,700万レアル、特に法人所得税(IRPJ)並びに純益に対する社会納付金(CSLL)による特別徴収による歳入額は160億レアルに達したが、昨年同期は28億レアルであった。

今年5月の社会保障賦課金(Cofins)並びに社会統合基金(PIS)/公務員年金基金(Pasep)を合わせた歳入総額は、前年同月比101.20%増加の273億3,200万レアル、倍増要因としてCOVID-19パンデミックの影響で、昨年5月の徴収期限を10月迄先送り及び今年4月の小売販売は41.0%増加、サービス生産量も19.80%増加が挙げられる。

今年5月の輸入に関するPIS/Cofinsによる歳入は、COVID-19パンデミックの影響で、輸出入関連が実質的に停止していた影響で、前年同月比346.81%と3.5倍増加を記録している。

今年5月の社会保障院(INSS)の年金積立金などの歳入総額は、前年同月比53.72%増加の355億9,800万レアルと大幅に増加した要因として、零細・小企業向け簡易税務申告(Simples Nacional)の2021年度への支払い先送りによる増収であった。

5月の法人所得税(IRPJ)並びに純益に対する社会納付金(CSLL)による歳入額は、国内経済の緩やかな回復に伴って、前年同月比83.40%増加の226億1,400万レアルを記録している。

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