今年上半期の新車販売は、部品供給不足で20万1,000台が雲散霧消(2021年7月2日付けエスタード紙)

自動車販売代理店が加盟する全国自動車販売業者連盟(Fenabrave)の発表によると、2021年6月のトラックやバスを含む新車登録台数は、自動車用部品、特に自動車メーカーへの半導体の供給不足による生産中止を余儀なくされたために、20万1,000台が雲散霧消している。

部品不足による自動車メーカーの製造ラインの操業停止及び自動車ディーラーの販売用新車不足に加えて、COVID-19パンデミック発生初期から対応の各自治体の要請プロトコルによる製造ラインのソーシャルディスタンス確保のために、従業員縮小による生産効率への影響も響いていると全国自動車販売業者連盟(Fenabrave)のAlarico Assumpção Júnior会長は説明している。

今年上半期の新車販売は、100万台を僅かに上回ったにも拘らず、半導体不足やCOVID-19パンデミック対応策の導入がなければ、更に20%増加の新車販売が可能であったとAlarico Assumpção Júnior会長は指摘している。

今年6月のトラックやバスを含む新車販売は、前月比マイナス3.3%の18万2,400台に留まったが、COVID-19パンデミック対応による新車の生産調整を余儀なくされていた前年同月比では、37.0%と大幅増加を記録している。

全国自動車販売業者連盟(Fenabrave)では、今年の新車販売は半導体などの部品供給不足の影響で、前回予想の前年比16.0%増加予想から11.6%増加予想の230万台に下方修正している。

また今年のトラックやバスを除く乗用車販売は、前回予想の前年比15.8%増加から10.7%増加への下方修正を余儀なくされている。また自動車メーカーからディーラーへの新車供給不足の影響で、ディーラーの新車在庫は、営業日数換算で僅か8.0日まで減少しており、統計を取り始めて最低の新車在庫を記録している。

全国自動車販売業者連盟(Fenabrave)では、半導体や電機・電子部品など新車の製造ライン向け部品供給問題が正常に戻るのは、2022年下半期迄ずれ込むと憂慮している。

ブラジルの農畜産部門の生産が過去最高の記録更新予想並びにコロナワクチン接種拡大に伴って、ブラジルの国内経済の回復予想で、今年のトラック販売は、年初予想の前年比21.7%増加予想から30.5%増加と大幅な上方修正を行っている。またバス販売も8.2%増加から10.6%増加に上方修正している。

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