今年5月の鉱工業部門生産は前月比1.4%増加(2021年7月2日付けエスタード紙)

ブラジル地理統計院(IBGE)の発表によると、2021年5月の鉱工業部門生産は、2月~4月迄の3か月間連続のマイナスから一転して前月比1.4%増加を記録している。

5月の鉱工業部門生産レベルは、COVID-19パンデミック前の昨年2月の水準まで回復したにも関わらず、過去最高の生産レベルを記録した2011年5月の生産レベルよりも依然としてマイナス16.7%の水準に留まっている。

ブロードキャストプロジェクションの5月の鉱工業部門生産調査では、最低予想はマイナス1.0%、最高予想は3.30%増加、平均予想の1.60%を下回っている。

今年5月の鉱工業部門生産は、COVID-19パンデミックの影響で鉱工業部門の生産活動の操業停止や減速を余儀なくされていた前年同月比では24.0%と二桁増加を記録している.

ブロードキャストプロジェクションの5月の前年同月比との比較鉱工業部門生産調査では、最低予想は17.20%増加、最高予想は30.00%増加、平均予想は24.90%増加であった。

今年5月の鉱工業部門生産のセクター別比較では、食品セクターは前月のマイナスから2.9%増加、石油派生品・バイオ燃料セクターは前月のマイナス10%から3.0%増加、鉱業セクター2.0%増加を記録している。

また今年5月の金属セクターは3.2%増加、その他の化学製品セクターは2.9%増加、医薬品セクター8.0%増加、飲料セクター2.9%増加、衣類・アクセサリーセクター6.2%増加を記録している。

5月の鉱工業部門生産で依然として低迷しているセクターとして、ゴム・プラスティックセクターはマイナス3.8%、機械・装置セクターマイナス1.8%、繊維製品セクターはマイナス6.1%を記録している。

今年5月の鉱工業部門生産で前月比で増加に転じたセクターでも比較する4月の生産レベルが低いために増加している可能性をブラジル地理統計院(IBGE)の調査担当マネージャーは指摘している。

今年5月の鉱工業部門生産は前月比1.4%増加、前年同月比24.0%増加、今年初め5か月間では13.10%増加、5月の過去12か月間では4.9%増加を記録している。

前期同様資本財セクターは1.3%、76.7%、43.7%、14.1%それぞれ増加。中間財セクターはマイナス0.6%、18.1%、10.9%、5.8%それぞれ増加している。

消費財セクターは1.5%、27.0%、11.7%、1.8%それぞれ増加を記録。そのうち耐久消費財セクターはマイナス2.4%、149.4%、37.5%、6.3%それぞれ増加。非耐久消費財セクターは3.6%、13.2%、6.3%、0.7%それぞれ増加を記録している。

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