ブラジル銀行の年金ファンドはIPO企業に30億レアル投資枠を設定(2021年7月6日付けヴァロール紙)

ブラジル最大の年金ファンドであるブラジル銀行のPreviファンドは、2021年に新規株式公開IPOの新規上場企業に対して、30億レアルの投資枠を設定している。

IPO企業向け投資総額30億レアルのうち10億レアルは、今年下半期に収穫を迎える穀物関連への投資をPreviファンド投資担当のMarcelo Wagner理事は説明している。

Previファンドでは、昨年から新規株式公開予定の企業に対する投資チームを結成、チーム結成後にはRede D’Or社, Caixa Seguridades社, Grupo Mateus社並びにQuero-Quero社のIPO時に投資を行っていた。

新規株式公開企業への投資はPreviファンドにとって、リストを伴う変動リターン投資のポートフォーリオ拡大に繋がり、またCOVID-19パンデミックから一早く回復して、大幅な値上がりが期待できる株式投資での収益確保を狙った投資に繋がる可能性を秘めている。

Previファンドは、株式などの変動リターン投資向けの資金として1,000億レアルを擁しており、企業の持続可能性を測る物差しとしてEnvironment(環境)、Social(社会)、Governance(企業統治)の頭文字を取った「ESG」への投資も含んでいる。

Previファンドでは、昨年3月からのCOVID-19パンデミックに伴って、投資先のポートフォーリオ拡大を停止していたが、今年末までに不動産投資ファンド、マルチアセットマーケット、中国並びに米国などの海外マーケット向けに70億レアルの投資枠を設けている。

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