ラテンアメリカ協会主催のラテンアメリカなるほどトークセミナーは、2021年7月21日午前9時から10時過ぎまで約130人が参加して開催、講師はラテンアメリカ協会の桜井悌司常務理事がシリーズ第4回テーマ『ラテンアメリカに適した人材とは』と題して講演した。
桜井悌司常務理事は、初めに自己紹介として、ジェトロに41年間勤務、海外勤務としてスペイン、イタリア、メキシコ並びにチリのラテン語圏で15年半勤務、ラテン民族に関する豊富な経験と洞察力で一般的に知られていないラテンアメリカの文化、教養、ビジネスなど貴重な内容の話を披露した。
初めに言葉の問題として、スペイン語は世界第4位。ポルトガル語は第7位の使用言語で、語学取得の価値があり、情報入手、人脈拡大、仕事がよりスムーズに運ぶ、駐在生活が格段に楽しくなる利点を説明した。
続いて駐在員の家族帯同のメリット、CSR,ESG的センスを持った人材派遣のメリット。教養力・総合力に優れているラテンアメリカのインテリ層に対応するための全体を見渡せる人材、総合力・バランス力・教養力に優れた駐在員の派遣。提案力の優れた人材、時節で主張、情報を発信できる人材の派遣。現地ロータリークラブの入会メリットを説明した。
また本社を説得できる人材、周りを巻き込む情熱を持った人材、ラテンアメリカが嫌いでない人材派遣の必要性。中国間ビジネス経験者はラテンアメリカとのビジネスの適応力、日系人を理解し、一緒に働ける人材などラテンアメリカ地域への駐在員派遣の人選で成功を収める「虎の巻」セミナーであり、参加者は、桜井悌司常務理事の経験に基ずく卓越した洞察力、説得力、話術に魅了されていた。
最後の質疑応答ではラテンアメリカ諸国の国民性やマインドの相違点。男性や女性の単身赴任のメリット・デメリット。チリと日本の文化や思考の相違点。女性がラテンアメリカでビジネスキャリアを積む方法。セミナーで使用された比類ない貴重な発表資料の入手方法などが挙げられた。