6月の一般小売販売は前月比マイナス1.7%と大幅な落込みを記録(2021年8月11日付けヴァロール紙)

ブラジル地理統計院(IBGE)の月間小売調査(PMC)によると、2021年6月の自動車や建材部門を除く一般小売販売量は、前月比マイナス1.7%と2000年から統計を取り始めて、6月の月間一般小売販売としては、過去2番目の落込み幅を記録している。

今年上半期の累計一般小売販売量は、Covid-19パンデミックの影響で大幅な落込みを記録していた前年同期比では6.7%と大幅増加を記録して、Covid-19パンデミック前の水準を2.6%上回っており、また6月の過去12か月間の累計一般小売販売量も5.9%の大幅増加を記録をしている。

今年6月の一般小売販売量は、Covid-19パンデミック前の昨年2月の水準を2.6%上回っているにも関わらず、一般小売販売量の過去最高水準に達していた2020年10月の水準よりも依然としてマイナス3.9%に留まっている。ブロードキャストプロジェクションの今年6月の一般小売販売量の最低予想はマイナス0.9%、最高予想は2.0%増加であった。

6月の一般小売販売量のセクター別比較では、調査対象の8セクターのうち5セクターでマイナスを記録、特に繊維、衣類・履物セクターセクターはマイナス3.6%を記録したが、今年4月の繊維セクターは16.3%、5月は10.2%とそれぞれ二桁台の増加から反転してマイナスを記録、依然としてCovid-19パンデミック前の水準を下回っている。

また6月の一般小売販売量の日用雑貨・装身具類セクターはマイナス2.6%、燃料・潤滑油セクターはマイナス1.2%、ハイパー・スーパーマーケット・食料品・飲料・嗜好品セクターはマイナス0.5%を記録している。

前期同様に書籍・雑誌・印刷物・製本セクターは3ヶ月連続プラスとなる5.0%増加を記録したが、一般消費者が実店舗からオンラインへの購買に移行しているために、今年上半期の累計マイナス22.8%をカバーするには至っていない。

また今年6月の家具・家電セクターは、前月比16%増加、医薬品・香水・化粧品・医療機器セクターも0.4%増加を記録している。

今年6月の自動車セクター並びに建材セクターを含む広範囲小売販売量は前月比マイナス2.3%と大幅な落込みを記録、二輪車・四輪車・自動車部品セクターは、半導体や電機部品の供給不足による影響でマイナス0.2%を記録した一方で、建材セクターは1.9%増加を記録している。

6月の広範囲小売販売量は前年同月比11.5%と二桁台の増加を記録、今年初め6か月間の累計広範囲小売販売量は前年同期比12.3%増加、6月の過去12か月間では7.9%増加を記録している。

今年6月の一般小売販売量は前年同月比6.3%増加と4ヶ月連続で増加を記録、調査対象の8セクターのうち6セクターで増加を記録、特に繊維・衣類・履物セクターは61.8%、日用雑貨・装身具類セクターは22.6%、書籍・雑誌・印刷物・製本セクターは17.1%それぞれ二桁台の増加を記録している。

また今年6月の広範囲小売販売量は前年同月比11.5%増加、二輪車・四輪車・自動車部品セクターは33.1%増加、建材セクターは5.3%増加している。

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