中銀は今年のインフレ指数、7.00%突破に上方修正(2021年8月16日付けエスタード紙)

中銀の最終フォーカスレポートによると、今年の広範囲消費者物価指数(IPCA)の許容上限値5.25%を大幅に上回る7.02%に上方修正したが、先週は17週連続となる前回予想6.79%から6.88%に上方修正していた。

2022年のIPCA指数は、前回予想の3.84%から3.90%と4週間連続での既に上方修正を余儀なくされているが、2022年のIPCA指数の中央目標値3.50%を大幅に上回っている。

今年のIPCA指数の中央目標値は3.75%、許容範囲は±1.50%に相当する最低2.25%、最高5.25%に設定されている。2022年のIPCA指数の中央目標値は3.50%。許容範囲は±1.50%に相当する最低2.00%、最高5.00%に設定されている。

2023年のIPCA指数の中央目標値は3.25%。許容範囲は±1.50%に相当する最低1.75%、最高4.75%に設定されている。2024年のIPCA指数の中央目標値は3.00%。許容範囲は±1.50%に相当する最低1.50%、最高4.50%に設定されている。

今年のインフレ指数が目標値を突破する見込みのため、中銀のRoberto Campos Neto総裁は、経済省のパウロ・ゲーデス経済相にインフレ指数が目標値を突破する理由を記載したレポート提出を余儀なくされている。

2020年7月から2021年7月にかけて、中銀は13ヶ月のうち9ヶ月間の予測でインフレを過小評価していた。直近のエピソードでは、今年7月のIPCA指数を僅か0.39%と試算した一方で、ブラジル地理統計院(IBGE)は、先週発表した今年7月のインフレ指数を中銀予想の2倍以上に相当する0.96%と発表した。

2020年のブラジルのGDP伸び率は、Covid-19パンデミックの影響を受けてマイナス4.1%を記録していたが、今年のGDP伸び率は5.28%、来年のGDP伸び率は2.04%を予想している。

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