配車アプリ運転手向けレンタカーKovi社は5億レアルを調達(2021年8月18日付けエスタード紙)

2018年創業の配車アプリ運転手向けレンタカー業務のスタートアップ企業Kovi社は、5億レアルの資金調達に成功、今年末までに現在勤務している700人の従業員数を900人に増員して、業務拡大を予定している。

Kovi社の5億レアルの資金調達を牽引したのは、Valor Capital Groupファンド並びに元Naspers社のProsus Ventures社以外にも、Quona社, GFC社, Monashees社, Ultra Venture Capital社, Globo Ventures社, Maya Capital社並びにONEVC社が資本参加している。

Kovi社は従来のレンタル会社とは異なり、配車アプリ運転手向けにレンタカー用の車を購入しない。スタートアップ企業Kovi社は、レンタカー用の車は、償却年数に伴う減価償却を計算して直接自動車メーカー返却される契約を交わしている。

従来のレンタカー会社向け事業では、自動車メーカーはレンタル会社を主要顧客としていますが、この場合、レンタカー会社はレンタカーを割引価格で購入し、使用済みの中古車を販売して利益を得ているが、Kovi社のモデルでは、自動車メーカーは中古車を回収して再版している。

Kovi社は自動車メーカーのRenault社, Volkswagen社, Toyota社並びにGM社と1万1000台の配車アプリ向けのレンタル契約を結んでいるが、年末までに2万台まで拡大する予定であるとAdhemar Milani社長は強調している。

配車アプリ運転手向けの1週間の走行距離が100キロメートル迄のレンタカー料金は299レアル、走行距離が無制限のレンタカー料金は469レアルに留まっており、伝統的なレンタカー料金の半額となっている。

現在Kovi社は、ブラジルの主要州都及びメキシコで事業を展開しているが、5億レアルの資金調達で世界的な事業展開をターゲットに、チリ、ペルー、アルゼンチンやコロンビアのラテンアメリカでの事業を拡大、トルコやギリシア、最終的には東南アジアでの事業拡大を視野に入れている。

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