OECDは来年のブラジルの経済成長率を2.3%予想(2021年9月21日付ヴァロール紙)

経済協力開発機構(OCDE)の「経済見通し2021(Economic Outlook 2021)」によると、2021年のブラジルのGDP伸び率を今年5月の3.7%を1.5%上方修正した5.2%増加を予想した一方で、2022年のブラジルのGDP伸び率は、前回予想の2.5%を0.2%下回る2.3%に下方修正している。

しかし中銀最終フォーカスレポートは、2022年のブラジルのGDP伸び率は前回予想の1.72%から1.63%に下方修正、1か月前の予想は2.0%であった。また多くの金融スペシャリストは、来年のブラジルのGDP伸び率を1.0%前後に留まると予想している。

今年5月の経済協力開発機構(OCDE)は、2021年のブラジルのインフレ指数を7.2%と予想していたが、現在は1.0%増加の8.2%に上方修正、前期同様に2022年のインフレ指数は、4.9%から0.9%増加の5.8%に上方修正している。

OECDでは今年の新興国の経済成長率はまだら模様で、中国はCOVID-19パンデミック前の水準を突破、国際コモディティ商品の輸出国は、国際コモディティ商品価値の高止まり及び世界の需要の恩恵を受けると予想している。

一方ブラジルの一般家庭は、食料品並びに電力エネルギー料金値上げ、デルタ株の感染拡大、ワクチン接種、政策誘導金利Selicの引上げなどインフレ圧力が増している。

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