(ZOOM) 第五回オンラインフォーラム開催 2021年9月24日

生活産業部会部会並びに電機・情報通信部会共催の第五回フォーラムは、2021年9月24日午前9時30分から10時30分まで100人近くが参加して開催、進行役は森谷伸晃フォーラム委員長が務めた。

初めに生活産業部会の今川尚彦部会長は、テーマ2021年度上期の振り返り並びに今後の展望について、部会員の動向として建設業界は建設資材不足、価格高騰、コロナ禍の影響による工程、コスト。 エネルギーサービス業界は、新規受注好調、建設資材、輸入機器の価格高騰、賃貸住宅仲介業界はコロナ以前の受注水準に回復、テレワーク普及による部屋増ニーズ。川頭副会頭は繊維業界について、コロナ禍前後の実店舗とEコマースの売上推移の変化、国際相場の上昇とレアル安で記録的な綿花価格、繊維製品の輸入量減による国内調達への回帰、衣料小物業界はコロナ禍で衣料販売低調、原材料価格高騰、輸入コスト増、コンテナ不足、ポストコロナの消費者志向。複合事業では、国際物流混乱の影響で引合い増、購買チャネルの複数化などについて説明した。最後に今川部会長は、部会員アンケートのテレワークのメリット、デメリット、テレワークの継続若しくは終了、課題について説明した。

続いて電機・情報通信部会の田辺靖部会長は、テーマ2021年上期の回顧と今後の展望について、会員アンケート結果では約70%の会員企業が改善と回答、上期の回顧では多くの企業が回復トレンドも、依然としてコロナ禍の影響を受けている。大半の企業で従業員減少。日本人駐在員は前年比2割程度減少。下期の展望では大半の企業が昨年度水準若しくは改善の見通し。大半の企業で半導体、その他部材、ロジ費用の高騰の影響。需要が供給を大きく上回るも納品遅延や粗利の悪化及び対策がカギ。市場概況では、世界のクラウド市場、工作機械の設備稼働状況及び輸入の推移、ブラジルのブロードバンド回線契約数推移 主要国の5G開始状況、ブラジルのICT全般、商工会議所、ブラジル政府並びに日本政府への要望では、財政不安の払拭、政治の安定化、規制緩和や各種改革の加速、日本‐メルコスール間EPA促進、商工会議所メンバーの情報交換会の実施などが挙げられた。

村田俊典会長は閉会の辞で、今年から部会長シンポジウムに替わる計5回のフォーラム開催は成功裏に終了、改めてフォーラム委員会関係者にお礼を述べた。フォーラム開催はオンラインでの有意義な情報交換会であり、部会長シンポジウムよりも参加者が大幅に増加、また各部会のネットワークの強化、他部会の有益な情報取得に役だった。今年上半期は総じて復活してきている感はある一方で、工作機械の輸入の減少は投資の減少に結びつく懸念、また政治経済の不透明感も憂慮されるが、今後もフォーラム開催を継続していきたい。また10月以降もフォーラム委員会が各種のセミナー開催を予定しているので、奮って参加して有益な情報取得に役立ててほしいと締めくくった。

PDF 第5回フォーラム(生活産業部会)

PDF 第五回フォーラム (電機情報通信部会)

https://camaradojapao.org.br/jp/?p=27904