8月の経常収支は2006年8月以降では最高の16億ドルの黒字計上(2021年9月24日付エスタード紙)

中銀の発表によると、2021年8月のブラジルの経常収支は、16億8,400万ドルの黒字を計上、1995年に統計を取り始めてからでは、2006年に記録した21億2,700万ドルの黒字に次ぐ経常収支黒字を記録している。

ブロードキャストプロジェクションの調査では、今年8月の平均経常収支は、10億⒎500万ドルの黒字予想、中銀の予想の11億ドルの黒字をそれぞれ上回っている。

今年8月の貿易収支は、56億4,800万ドルの黒字を計上した一方で、サービス部門収支は、15億⒎700万ドルの赤字を計上、そのうちサービス収支部門の第一次所得収支は26億100万ドルの赤字、金融収支は17億2,400万ドルの黒字を計上している。

昨年3月のCOVID-19パンデミックの影響によるブラジル経済の停滞で、輸入は大幅に減少した一方で、食料品、鉄鉱石並びに原油などのブラジルの主力輸出商品は、国際コモディティの上昇に伴って輸出が大幅に増加して、貿易収支の大幅な黒字を記録している。

今年初め8か月間の累計経常収支は、65億3,900万ドルの赤字を計上したにも拘らず、今年の経常収支を30億ドルの黒字計上を中銀の四半期インフレレポート(RTI)では見込んでいる。

8月の過去12か月間の経常収支は、GDP比1.23%に相当する195億500万ドルの赤字を計上したにも関わらず、2018年1月の経常収支赤字は、GDP比1.11%以降では最低の赤字収支となっている。

今年8月の対内直接投資は、44億5,100万ドルを記録、昨年8月の対内直接投資25億9,200万ドルを約20億ドル近く上回っている。ブロードキャストプロジェクションの調査では、今年8月の平均対内直接投資は58億ドル、最低予想は43億ドル、最高予想は67億500万ドルであった。

また今年初め8か月間の累計対内直接投資残高は362億4,500万ドル、中銀では、今年の累計対内直接投資残高を600億ドルと見込んでいる。8月の過去12か月間の累計対内直接投資残高は、GDP比3.12%に相当する493億5,600万ドルを記録している。

今年8月の旅行収支は、レアル通貨に対するドル高の為替並びにCOVID-19パンデミックの影響で、依然として海外旅行の減少に伴って1億9,500万ドルの赤字を計上したが、昨年8月の旅行収支は1億2,300万ドルの赤字であった。

今年初め8か月間の旅行収支は、10億8,900万ドルの赤字を計上した一方で、昨年8月の旅行収支赤字18億9,200万ドルを大幅に下回っている。

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