今年8月の連邦政府の公的債務残高はGDP比82.7%に減少(2021年9月29日付エスタード紙)

ブラジル中央銀行の発表によると、2021年8月のブラジルのインフレ指数を考慮しない名目公的債務残高は、GDP比82.7%に相当する6兆8,490億レアルと7月のGDP比83.1%から減少、過去最低の名目公的債務残高は2013年12月のGDP比51.5%であった。

ブラジルの名目公的債務残高は、中銀並びに公社を除いた連邦政府、州政府並びに市町村を含む地方政府の負債から構成されており、世界的な格付け会社のリスククラシフィケーションの対象となる。

中銀の発表によると、今年8月の外貨準備高を除外した純公的債務残高は、GDP比59.3%に相当する4兆9,180億レアルであった。

今年8月のペトロブラス石油公社及びブラジル中央電力公社(Eletrobras)を除外した中央政府並びに地方政府を合わせた財政プライマリー収支は、167億2,900万レアルの黒字を計上したが、7月は102億8,300万レアルの赤字から一転して黒字を計上している。昨年8月は134億4,800万レアルの赤字を計上していた。

2021年8月の中銀、国庫庁並びに社会保障院(INSS)で構成される中央政府の財政プライマリー収支は、110億9,200万レアルの赤字を計上した一方で、地方政府は273億3,700万レアルの黒字を計上、そのうち州政府は234億7,900万レアルの黒字を計上、また市町村も35億5,900万レアルの黒字を計上、公社は4億8,400万レアルの黒字を計上している。

今年初め8か月間の累計プライマリー収支は、GDP比0.02%に相当する123億⒎000万レアルの黒字を計上している。中銀の発表によると、ブラジル政府の公的債務残高の利払いは464億6,700万レアルと7月の451億1,900万レアルを約13億レアル以上上回っている。

また今年8月の中央政府の利払いは426億4,700万レアル、地方政府の利払いは34億300万レアル、公社の利払いは4億1,700万レアル、今年初め8か月間の利払いは、GDP比4.20%に相当する2370億1,200万レアル、8月の過去12か月間の利払いは、GDP比4.05%に相当する3,357億300万レアルを記録している。

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