今年初め8か月間のスーパーの売上は、3.15%増加も2020年1月以降では最低レベル(2021年10月14日付けヴァロール紙)

ブラジルスーパーマーケット協会(Abras)の発表によると、2021年8月のスーパーマーケット業界の売上は、前年同月比1.78%増加した一方で、前月比ではマイナス2.33%を記録、今年のスーパーマーケット業界の売上は、前年比4.5%増加を見込んでいる。

今年初め8か月間のスーパーマーケット業界の累積売上は、前年同期比3.15%増加したにも関わらず、2020年1月以降では、最低記録のレベルに留まっている。

今年4月から4か月間限定の緊急給付金(auxílio emergencial)支給の再開の可能性は非常に小さい上に、インフレ圧力の上昇が高まっているとブラジルスーパーマーケット協会(Abras)のMarcio Milan副会長は指摘。今年8月のスーパーの売上は前年同月比マイナス1.78%、前月比では、マイナス2.33%の落込みを記録している。

ブラジルスーパーマーケット協会(Abras)では、今年のスーパー業界の売上伸び率は、前年比4.5%増加予想を確信しており、年末にかけて所得税の払い戻しや13か月目のサラリー支給などの要因で、国内景気は良くなると予想している。

またアメリカの祝日「感謝祭(11月第4木曜日)」の翌日金曜日、アメリカ最大規模のセール「クリスマスセール(ホリデーシーズン)」の初日にあたる日で、多くの企業・商店が大型商戦を仕掛け、黒字を想起させるのでブラックフライデーと呼ばれるが、ブラックフライデー向けの製品在庫不足のリスクは少ないとMarcio Milan副会長は説明している。

今年8月の食料品、衛生用品や身の回り品など35アイテムで構成される基本スーパーマーケットバスケットは、前年同月比22.23%増加の675.73レアルまで高騰したが、前月比では1.07%増加している。

今年初め8か月間のスーパーマーケットのAbrasインデックスは、6.41%増加とインフレ指数の広範囲消費者物価指数(IPCA)の5.67%を上回っている。

一般消費者はスーパーでの値上げ幅の大きい牛肉購買は、20%以上減少している一方で、鶏卵の購入は、昨年末の年間220個から現在は250個に増加しているとMilan副会長は指摘している。

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