8月の経済活動指数(IBC-Br)はマイナス0.15%を記録(2021年10月15日付けエスタード紙)

2021年8月のGDP伸び率の先行指標となる中銀発表のインフレ指数を差引いた実質経済活動指数(IBC-Br)は、広範囲小売販売並びに鉱工業部門の不振が牽引して、前月比マイナス0.15%を記録している。

今年8月の実質経済活動指数(IBC-Br)は、前月の0.23%増加から一転してマイナス0.15%を記録、今年初め8か月間の累積IBC-Br指数は6.41%増加、8月の過去12か月間の累積IBC-Br指数は、3.9%増加を記録している。

ブラジル地理統計院(IBGE)の月間小売調査(PMC)によると、今年8月の自動車や建材を含む広範囲小売販売は、前月比マイナス2.5%を記録、8月のブラジルの鉱工業部門生産は、世界的な部品供給問題の影響を受けて、前月比マイナス0.7%と3ヶ月連続でマイナスを記録、この間の鉱工業部門の累積生産は、マイナス2.3%と大幅に後退していた。

一方ブラジル地理統計院(IBGE)の月間サービス生産量調査(PMS)の発表によると、2021年8月のサービス部門提供量(生産性指標)は、前月比0.5%増加を記録している。

また今年4月~8月の5か月間のサービス部門の累計提供量は、前年同期比6.5%増加して、Covid-19パンデミック直前の昨年2月の水準を4.6%上回って、2015年11月以降では最高の水準に達している。

しかし今年8月のサービス部門提供量レベルは、今年初めまでCovid-19パンデミックの影響を受けていた影響で、2014年11月の過去最高の水準には依然として、7.1%低いレベルに留まっている。

今年8月の実質経済活動指数(IBC-Br)は、7月の139.44ポイントから139.23ポイントと微減したが、6月の139.12ポイントを若干上回っている。

ブロードキャストプロジェクションの調査では、今年8月の実質経済活動指数(IBC-Br)の最低予想はマイナス0.99%、最高予想は0.10%増加であった。
中銀の最終四半期インフレレポート(RTI)によると、今年のGDP伸び率は4.70%増加予想、中銀の最終フォーカスレポートでは、今年のGDP伸び率を5.01%増加を予想している。

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