今年の肥料輸入は3,500万トンに達するか(2021年11月29日付けヴァロール紙)

穀物生産用の作付面積増加並びに今後の穀物栽培に好条件となる天候予想で、2021/22年度の穀物生産は、前年比14.2%増加の2億8,810万トンで記録更新すると国家配給公社(Conab)では予想している。

今年10月迄の農産物栽培用肥料の輸入は、過去最高となる3,380万トンに達しており、今年の肥料輸入は3,500万トンを突破すると国家配給公社(Conab)は予想している。

大豆、トウモロコシ並びに棉などでブラジルの穀物生産を牽引するマット・グロッソ州は、今年初め10か月間だけで660万トンに達する肥料を輸入、前年同期比では35.8%増加を記録している。
欧州連合は反体制派への弾圧を続けるベラルーシ―のルカシェンコ政権に対する制裁として、世界シェアの20%を占めるカリウム肥料の輸出などを標的とした制裁を決定している。

ブラジルは肥料の85%の輸入に依存しており、ロシア、中国、ベラルーシ―以外にもカナダ、米国並びに中近東諸国からの輸入、特にロシアからの肥料輸入は20%を占めている。ロシアは今年12月から窒素などの特定肥料の輸出向け課税の実施が予想されている。

テレーザ・クリスチーナ農務相は、ロシアの肥料メーカーはブラジル向け肥料輸出の遂行を保証したと説明、2022年/23年の穀物栽培向けカリウム肥料を確保するために12月にカナダを訪問する。

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