10月の一般小売販売量は前月比マイナス0.1%(2021年12月8日のエスタード紙)

ブラジル地理統計院(IBGE)の月間小売調査(PMC)によると、2021年9月の自動車や建材部門を除くインフレ指数を差引いた実質一般小売販売量は、前月比マイナス0.1%と3カ月連続で前月割れを記録、また前年同月比ではマイナス7.1%を記録したが、今年初め10か月間の累計では前年同期比2.6%増加を記録している。

今年10月の過去12カ月間のインフレ指数の広範囲消費者物価指数(IPCA)は10%を突破しているために、一般小売販売には足枷となっているにも拘らず、インフレ指数を考慮しない10月の名目小売販売は、前月比0.7%増加を記録している。

10月の一般小売販売のセクター別比較では、書籍・雑誌・印刷物・製本セクターはマイナス1.1%、家具・家電セクターはマイナス0.5%、ハイパー・スーパーマーケット・食料品・飲料・嗜好品セクターはマイナス0.3%とそれぞれマイナスを記録している。

一方10月の繊維、衣類・履物セクターは0.6%増加した一方で、Covid-19パンデミックが始まった昨年3月から4月は記録的な落込みを記録していたが、依然としてパンデミック前の水準には戻っていない。日用雑貨・装身具類セクターは1.4%増加、事務用品・情報通信機器セクターは5.6%増加している。

また燃料・潤滑油セクターはマイナス0.3%、家具・家電セクターはマイナス0.5%、医薬品・香水・化粧品・医療機器セクターはマイナス0.1%、書籍・雑誌・印刷物・製本セクターはマイナス1.1%を記録している。

自動車や建材部門を含む10月の広範囲小売販売は前月比マイナス0.9%を記録、世界的な半導体や電気関連部品の供給不足で生産並びに在庫で大きな影響を受けている二輪・四輪・部品セクターはマイナス0.5%、建材セクターはマイナス0.9%を記録している。

今年10月の広範囲小売販売は前年同月比マイナス7.1%、二輪・四輪・部品セクターはマイナス4.0%、建材セクターはマイナス13.7%を記録している。

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