ブラジルは世界3位の中古車市場(2022年1月18日付けヴァロール紙)

時価総額が87億ドルと評価されているKavak社は2021年にサンパウロ州を中心にブラジル国内で1万3,000台の中古車を販売して、米国並びに中国に次ぐ世界3位の中古車市場を擁するブラジル市場を席捲する様に投資拡大を予定している。

メキシコのスタートアップ企業で、メキシコとアルゼンチンの中古車市場を席捲したKavak社は、2016年に設立された中古車市場に透明性と安心と融資をもたらすことを目的としたオンラインマーケットプレイスで2020年にメキシコ初のユニコーン企業となっている。

同社はフィンテック子会社のKavak Capitalを通じて自らも融資を行っており、中南米3カ国の40拠点で5,000人以上の雇用を生み出しており、メキシコ、アルゼンチンやブラジル島でに数十カ所の輸送・修理ハブを擁している。

創業者のアイルランド系のRoger Laughlin氏は、ヴェネズエラ生まれの若干37歳。Roger Laughlin一家は政治混乱が続いているヴェネズエラからアルゼンチンに移住、メキシコに住んでいた2016年に2人の友人と共にKavak社を設立した。

2021年に世界3位の中古車市場のブラジルに進出したKavak社は、ブラジルの中古車市場は伝統的に技術的保障やファイナンスで不透明な部分が多かったが、プラットフォームのユーザーの不安感を軽減するサービスやファイナンスを提供することで利用者を拡大している。

近道はしないが、着実に前進する方法を模索しており、ラテンアメリカ最大の自動車修理センターと世界最大の店舗があるKavak Cityをサンパウロ市近郊のバルエリ市に設立した。サンパウロ市内には20店舗を擁し、カンピナス市とソロカバ市にも進出。2,000人以上を新規雇用、クレジットオプションを提供するために素晴らしいパートナーシップを構築している。

顧客に幅広い選択肢を用意するために、1万3,000台以上の中古車を購入して、自社で240項目に及ぶ車体チェック項目を設けており、それをクリアしなければ販売プラットフォームに掲載しないポリシーで営業しており、顧客の信頼を勝ち得て事業の拡大を図っている。

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