2021年のブラジルへの対内直接投資は7位に上昇(2022年1月19日付けヴァロール紙)

国連貿易開発会議(UNCTAD)の発表によると、2021年の世界の対内直接投資総額は、Covid-19パンデミックの影響を大きく受けた前年の9,290億ドルを77.0%上回る1兆6,500億ドルを記録している。

2021年のブラジルへの対内直接投資総額は、前年の280億ドルの2倍以上に相当する580億ドルを記録、Covid-19パンデミック前の2016年~2019年の対内直接投資総額の年間平均600億ドルレベルまで回復してきていると国連貿易開発会議(UNCTAD)投資部門エコノミストのAstritt Sulstarova氏は説明している。

2020年のブラジルへの対内直接投資総額は、米国、中国、香港、シンガポール、英国、カナダ、タイ並びにルクセンブルグに次ぐ8位に後退していた。

ラテンアメリカ最大の経済大国ブラジルの昨年初め11か月間の統計を基にした調査では、Covid-19パンデミックの不透明な先行きにも拘らず、海外投資家はブラジルでの投資を再開している。

2020年のブラジルの対内直接投資の再投資総額は、55億ドルから2021年は245億ドルに急増、言い換えれば外資系企業は、ブラジル経済での活動を維持または拡大するために再投資を行っている。

外資系企業は、昨年本社からブラジル支社に40億ドルの供与した一方で、Covid-19パンデミックの2020年には50億ドルの資金引揚げを行っていた経緯があった。昨年のエクイティファンドの投資は、前年比7.0%増加の300億ドルに達している。

何も建設されていない、まっさらな土地の状態から、生産工場・オフィス建物・通信施設等の「ビジネス投資」や、発電所・水道施設・港湾施設・空港・鉄道等の「社会インフラ投資」などを行うグリーンフィールド投資プロジェクトが昨年第1四半期並びに第2四半期に増加していた。

昨年10月の経済協力開発機構(OCDE)の調査によると、2021年上半期のブラジルへの対内直接投資は6位であったが、ブラジルの海外での対内直接投資は大幅に増加していた。

2020年のブラジル企業による海外からの投資引揚げは、129億8,900万ドルに達したが、2021年第1四半期の対内直接投資は、7億⒎800万ドル、第2四半期は94億5,900万ドルに急増していた。

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