南部地域の旱魃の影響で、今年の大豆輸出は前年比5.0%減少予想(2022年1月27日付けヴァロール紙)

大手加工業者や貿易業者が加入しているブラジル植物油脂工業会(Abiove)によると、2022年の大豆生産は、南部地域の旱魃の影響を受けて減産を余儀なくされるが、今年の大豆輸出は、前年比5.0%に相当する420万トンの減少が見込まれている。

ブラジルの穀物輸出を牽引する今年の大豆輸出は、8,690万トンが見込まれているが、前回の予想9,110万トンから5.0%下方修正されているにも拘らず、2021年の大豆輸出予想8,610万トンを僅かに1.0%上回ると予想されている。

南部地域の旱魃の影響で、今年の大豆生産は下方修正されているにも関わらず、大豆派生品の輸出に対して楽観的な見方をブラジル植物油脂工業会(Abiove)している。

今年の大豆粕の輸出は、前回予想の1,810万トンから前年比6.0%増加の1,830万トンに上方修正、大豆油は前年比3.0%増加の170万トンに据え置かれている。

今年の穀物輸出総額は、前年比19.4%増加に相当する461億ドルが見込まれている。大豆粕の輸出は9.3%増加の81億ドル、大豆油は9.6%増加の22億ドル、大豆派生品輸出総額は、17.3%増加の563億ドルが見込まれている。

2022年のブラジルの大豆生産は、前回予想の1億4,000万トンから1億3,580万トンに下方修正されたが、昨年の1億3,880万トンを22万トン下回る可能性も否定できない。国家配給公社(Conab)の今年の大豆生産予想は、1億3,730万トンとなっている。

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