貿易部会(伊藤友久部会長)は2009年8月7日正午から1時まで、今月18日に開催される業種別部会長シンポジウムの発表資料作成のために8人が参加して開催、ジェトロサンパウロ事務所の大岩玲取締役がドラフト資料を作成、その資料を元に意見交換を行なった。
今年上半期は輸入の落込みが輸出の落込みを上回ったために貿易黒字の増加、輸出は金融危機でコモディティ価格下落と主要輸出国の需要後退で減少、工業製品の落ち込みが第一次産品を上回る、中国への大豆や鉄鉱石輸出増加で減少幅縮小、アルゼンチンの保護貿易政策で中国製品に市場を奪われた。
工業製品輸出は航空機がトップ、乗用車の輸出は大幅減少、中国が始めて輸出相手国トップ、米国2位に後退、日本は6位、エンブラエル中型機が初めて対日輸出統計に登場、日本向け輸出トップスリーは鉄鉱石、鶏肉、アルミでそれぞれ大幅に減少、来年の大統領選挙や2014年のワールドカップへのインフラ整備投資増加、しかしレアル高の為替、工業製品税(IPI)の撤廃や財政収支の落ち込みなど不安定要素もあるが、ブラジル金融市場に海外投資家が戻りつつあり、下半期は国内経済の回復が期待されている。
伊藤友久部会長(住友商事)、三分一克則副部会長(島津製作所)、坂東良亮副部会長(住友商事)、大岩玲氏(ジェトロ)、北條喜載氏(丸紅)、塩原優氏(三菱商事)、黒木沙緒里専門調査員(サンパウロ総領事館)、平田藤義事務局長
ドラフト資料を基に部会長シンポジウムの発表資料作成で意見交換
進行役を務めた伊藤友久部会長