海外邦人安全対策連絡協議会が2009年5月14日午後4時から6時近くまでサンパウロ総領事館多目的ホールに日系各団体の代表者など23人が参加して開催、初めに日伯友好病院のJUKEMURA 女医とNAKAUCHI医師がパワーポイントでメキシコで発生した豚インフルエンザ(H1Ni)の新インフルエンザの特徴、フェーズ、インフルエンザの定義、インフルエンザ・ビールスの種類、感染経路、過去のインフルエンザのパンデミック、感染の疑いのある場合の処置、検査方法、トリートメント、感染予防方法として手の洗い型や注意点などについて説明した。
続いて在ブラジル日本大使館の白石医務官が「海外での新型インフルエンザ発生時の対応~個人・家庭に於ける対処」として、世界の新インフルエンザ感染者件数、今回のインフルエンザの特徴として健康な若者や子供も感染しているが、感染死亡率は0.4%~1.4%と通常のインフルエンザよりも少し高いと説明した。
抗ウイルス剤使用ガイダンスとして軽症患者には抗ウイルス剤使用の必要がなく、アスピリンも使用せず、タミフル耐性菌の出現の可能性があり、通常のインフルエンザとは明らかに相違するのでワクチン開発は必要となっている。
感染症危険情報としてメキシコ以外でインフルエンザ感染が確認されている地域への渡航の注意点、情報の入手、感染者数と感染国数の推移、新型インフルエンザ発生時の対応として情報収集、感染予防対策では感染経路として飛沫感染並びに接触感染、本人・家族が発病した場合では他人との接触を避け、2次感染防止のために病院で受信する前に事前連絡,受診時のマスクの着用や領事館への連絡、サンパウロ市指定病院や相談窓口付いて説明した。
商工会議所の総務委員会から近藤正樹総務委員長/松田雅信総務副委員長/倉橋登志樹総務副委員長代理/塩原優総務副委員長並びに安全対策チームリーダー、平田藤義事務局長が参加した。
新インフルエンザの情報収集先
在ブラジル日本国大使館( http://www.br.emb-japan.go.jp/nihongo/index.html )
在サンパウロ日本国総領事館のサイト( http://www.sp.br.emb-japan.go.jp/jp/index.htm )
日系各団体代表など23人が参加してインフルエンザ対策で意見交換
左から講演を行った日伯友好病院のJUKEMURA 女医/NAKAUCHI医師/在ブラジル日本大使館の白石医務官