<ブラジルのエタノール事情>
- エタノール生産年度サイクル:4 月~5 月の1 年間(収穫期5 月~10 月頃)
- 生産量:2005/6 年度 1,700 万KL→国内消費1,400 万KL、輸出300 万KL
2014/15 年度 4,100 万KL→国内消費 2,700 万KL、輸出 1,400 万KL (予測) - きび作付面積: 600 万ha~2005/6 年度(将来3 倍へ拡大も、6 倍まで可能)
きび作付可能面積:3,000 万ha (全農業耕作可能面積:9,000 万ha、同耕作面積:6,000ha) - エタノール全工場数:313
(注:2006 年に19 工場が新設、UNICA は2010 年までに400 工場を予測) - 原料キビ生産:エタノール工場の自家生産が70%(30%は委託栽培等)
- エタノール生産シェアー:サンパウロ州(UNICA)が全国の61%(伯が世界の36%)。
- きび生産事情:植付後2 年で収穫、5~6 回(5~6 年)収穫可能。生産者農家5 万人。
- エタノール導入状況:1970 年代からE100 導入。現状E20(E25 まで可)、E100。
<日本の事情>
- 2005 年の対伯エタノール輸入量 32 万KL(飲料・医薬用等)。石油業界は2010 年に伯等からガソリン添加剤ETBE 製造用に36 万KL 輸入予定。ガソリンへの直接混合は未実施。
- 「品確法:揮発油等の品質の確保等に関する法律」改正法(03 年8 月施行)でE3 までガソリン直接混合可。エネ庁、E10 への法改正検討中。ガソリン消費量6,000KL 万/年
- 石油業界試算:エタノール直接混合には3,400 億円の追加設備投資が必要。
<世界の潮流>
- 直接混合。ブラジルへ買付けが集中すれば安定供給に支障
- 米国、中国はメイズ、欧州は甜菜/小麦でエタノール生産。砂糖きびが最もコストが安い。
世界の砂糖キビ生産可能地域は地球上の北回帰線30N、南回帰線30S の間。
出所‐渡邊裕司の部会長サンジョアン・エタノール工場見学会メモから抜粋〔2006 年8月29日〕