清水氏は軍事政権から民政へ移管直後に数年、またリアルプランの導入時期にも延べ7年位、日本輸出入銀行の首席駐在員としてブラジルに滞在の経験 がある。当時は資金に困っていたブラジル諸州の各種プロジェクト融資に関わっていたため、現在でも政府や民間企業に多くの知人を持っている。
帰国後もブラジルに関する調査活動を続ける数少ないブラ好きの一人であるが、特に経済・金融分野に明るい第一人者だ。まだまだアジア志向が続いている中、BRICsの一角を占めるブラジルには特別な熱い視線を注ぎ、証券ビジネスに将来を賭けている典型的な金融マンの一人でもある。
会議所を表敬訪問、直近のブラジルの政治経済の事情や将来動向について事務局長と忌憚の無い意見交換をした。今回、東京にイタウ証券会社を設立する目的も兼ね来伯、金融の分野でもさらに日伯関係が加速しそうだ。
元輸銀首席駐在員の清水裕幸氏