今年初めての食品部会(齋藤孝之部会長)が2010年1月22日午後4時30分から6時まで10人が参加して、2月9日に開催される業種別部会長シンポジウムの発表資料作成で意見交換を行った。
初めに今年の活動方針、活動計画として全員一致で下記のように承認された。
1. 2010年度活動方針
(1) ブラジル商工会議所の一部会として、同商工会議所の基本方針を尊重し、その目的達成の為に、協力参画する。
(2) 食品部会メンバー間の情報交換を密にし、相互の理解、親睦を深めるべく勉強会、セミナー、メンバー事業所(工場等)、ブラジル食品会社等の訪問などを、年2回程度企画・実施する。
(3) 食品添加物規制、環境規制、税制問題、許認可事項等の各部会メンバー企業の事業推進に関するブラジルの法令等の変化に対応し、各社コンプライアンスを遵守する。また情報収集、問題解決のために必要な場合には、ブラジル商工会議所、大使館及び領事館に相談・報告し、支援と協力を仰ぐ。
2. 2010年度活動計画
(1) 部会開催 年3回程度
(2) 業種別部会シンポジウム 2月9日(火)14時~18時(および8月度)
(3) 勉強会、セミナー、事業所訪問等(詳細は今後検討、年2回程度)
2月9日開催の業種別部会長シンポジウムの発表資料の昨年の回顧ではリーマン・ブラザーズ破綻のショックで昨年3月までは低調であったが、それ以降は順調に回復、ドル安の為替で小麦の価格減少による製造価格の減少、ボルサ-ファミリアや最低サラリーのインフレを上回る調整、健康志向の向上による合成色素から天然色素への切替、洋酒メーカーによる国内の日本酒メーカーの買収、新製品の投入などが話題となった。
今年の展望ではレアル為替の動向、輸入販売強化、30年ぶりの砂糖の国際価格の高騰、ラインアップの拡充、隔年で豊作/不作のコーヒー生産、プレミア製品で高級レストランの開拓、天候異変、大統領選が与える影響としてバラマキ効果、財政赤字の増加、与野党どちらが勝っても変わらない経済政策、また見学会の訪問工場の選択や”一人駐在員”の悩み解消するための情報交換や異業種交流委員会参加などを勧めた。
参加者は齋藤部会長(日清味の素)、大野副部会長(三栄源)、岡橋副部会長(東山農産)、高藤氏(味の素)、河野氏(イグアスコーヒー)、森氏(キッコーマン)、西岡氏(ニアグロ)、黒津氏(ヤクルト)、佐々木副領事(サンパウロ総領事館)、平田事務局長
業種別部会長シンポジウムの発表資料作成で意見交換(fotos Rubens Ito/ccibj)
左から岡橋副部会長/齋藤部会長/大野副部会長