本格的に動き出した住友金属

去る3月28日、バローレック(本社フランス)とブラジルで、シームレスパイプを製造する合弁会社 を設立すると発表した住友金属工業(株)は、合弁契約書作成のため、最終的な打ち合わせ中とのことだが、早々、和歌山製鉄所(和歌山市)から末包(すえかね)順一総務部長、鋼管カンパニー特殊管事業所(尼崎市)の平田陽二総務室副長が6月11日に来伯、合弁会社設立に参加するブラジル住友商事の宮田次郎社長(ブラジル日本商工会議所専任理事)、同社の金属・資源・エネルギー部門担当取締役の吉川(きっかわ)久秀氏等を伴い、平田事務局長と最近のブラジル経済事情や投資環境の動向、特に治安や生活情報および地域環境に適応する人事面などについての意見交換を目的に懇談した。

 粗鋼生産規模100万トン/年、シームレスパイプ60万トン/年の高炉一貫製鉄所が(投資額2,000億円)、2010年半ばの稼動を目標に建設される事になっているが「鉄は人なり」、先ず人事面の強化策からスタートを切った様だ。

 住友金属(友野 宏代表取締役社長)は売上高1,602,720百万円、営業利益303,774百万円、当期純利益226,725百万円を上げ、世界に冠た る高収益鉄鋼ミルだが、特にシームレスパイプの競争力には定評がある。(売上げ、利益は同社の平成19年3月期決算短信より)

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