皇太子殿下ご臨席のもと、21日のブラジル日本移民100周年記念式典に3万人が参加して盛大に開催された

6月21日のブラジル日本移民100周年記念式典に皇太子殿下ご臨席のもと、生憎の小雨模様にも関 わらず、サンボドロモ会場に3万人が参加して盛大に開催、100周年記念協会の松尾治委員長は開会宣言で「約5年前から準備をしてきた。ブラジルにおいて 日本文化を継承している姿を見てもらいたい」と述べた。

第一部祭典の先頭はブラジル・ラジオ体操連盟会員1,300人によるラジオ体操の デモンストレーション、和太鼓、日本各地の伝統舞踊団、南中ソーランなどが次々と披露され、午後4時30分に時間通りにご到着された皇太子殿下の乗ったお 車はサンボードロモ会場をゆっくりと行進し、参加者から大きな拍手で迎えられた。

神戸市の旧移住センターで分火された友情のトーチを掲げ たランナーが会場に入った後に、カフー元ブラジルサッカー代表選手、個人最多メダル保持者のウーゴ・オヤマ選手、オリンピックの柔道金メダリストのアウレ リオ・ミゲル市議などが交代でトーチを掲げて点火台に近づくと、慶祝のために4機の空軍機が式典会場上空を横切った。

大西三郎さん夫妻とその息子が5世の女性と結婚して6世の孫となる優太君の3人で点火した後で、同100周年記念協会の上原幸啓理事長が「私の人生でもっとも感動的な一瞬であり、連邦政府、州政府や市役所の協力で開催でき、新しい歴史が始った」と述べた。

皇太子殿下はブラジルに日系人150万人、日本に30万人のブラジル人が住んでいることに触れて「100年前には想像もできない緊密な両国関係になってき ており、両国の関係が更に広く、深くなり、ともに未来を見つめられるものに」とのご期待をお述べになられて、「ムイト・オブリガード(有難う)」と締めく くられると大きな拍手が沸き起こった。

続いてサントス港に停泊中の海上自衛隊のパレード、州警騎馬隊の行進、3,000人を超すコーラス隊の両国の歌の大合唱、1,200人による100周年記念踊り「海を渡って100周年」、最後に1,000人太鼓の演奏で第1日目は大成功裏に終了した。

商工会議所からは田中信会頭、平田藤義事務局長をはじめ、多数の会員が日本移民100周年の記念すべき式典に参加した。

 

左前列から麻生太郎日本ブラジル交流年実行委員会名誉会長(日伯議員連盟会長)、ご臨席された皇太子殿下、カサビ市長

3万人が詰めかけて満席となったサンボドロモ会場

海上自衛隊も祝福のパレード

和太鼓隊のパレード

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