9月19日パラナ日伯商工会議所(アントニオ上野会頭)は創立30周年を記念してクリチバ市の兵庫 姫路会館に於いて午後1時30分から午後6時30分まで「第17回日伯経済シンポジウム」を開催した。島内憲大使、クリチバ総領事館の佐藤宗一総領事、パ ラナ工業連盟(FIEP)のロッシャ・ロイレス会長、各地の日系商工会議所代表など約200人が参加。
開会式では市長代理として原ルイ総 務局長が挨拶、島内憲大使は挨拶で日伯関係が新しい段階に入ったと述べたのに続き、ジェトロの原宏次長が日本に輸出する支援業務を紹介、三井住友銀行地球 環境部の内田肇部長が「カーボンクレジットプロジェクトのファイナンスについて」、同州エタノール生産者協会(Alcopar)のアニジオ・テルメラ会長 はアマゾンの森林を破壊しないでも倍増可能と紹介した。
ブラジル日本商工会議所会頭代理で出席した窪田敏朗日系社会委員長(ブラジル三井 住友銀行社長)が「日伯経済のビジネス展望」、プリモテック21社の古瀬耕介営業部長は「ブラジルの日本方式採用のデジタル放送」、JICAサンパウロの 千坂平通支所長は10月のJBICとの合併及び事業内容を説明、最後に上野会頭は主に企業家で構成する訪日経済視察団を引率、過去35回に延べ525人に も及び、日伯関係の振興強化が生甲斐であると述べた。
20日は早朝にフォス・ド・イグアス市に移動、まず最初にイタイプー・テクノパーク (PTI)を見学後、午後4時から午後7時までクリチバと同様なプログラムの順序で「第17回日伯経済シンポジウム」が開催された。後、パラナ日伯商工会 議所のフォース・ド・イグアス支部による歓迎夕食会、21日はイタイプー発電所の視察(発電機/中央制御室/広大なダム)、オプションとしてイグアスーの 滝見学会も行なった。
初日、クリチバ市におけるシンポジウム後にレセプションも開催され、席上同商工会議所勲章局委員の推薦によりエドワ ルド・ペレイラ・ギマラアエス総裁からパラナ州の経済発展や日伯関係に貢献した功労者に対し旭日南十字星章の勲章および賞状が授与された。当商工会議所関 係者では田中会頭をはじめ矢崎総業の大川勝巳社長、川崎ブラジルの澁谷吉雄社長、クラシキの須賀治社長、トヨタの長谷部省三社長、三井住友銀行の窪田敏朗 社長、内田肇地球環境部長、平田藤義事務局長などに贈呈された。
イタイプー発電所を見学した窪田日系社会委員長/平田事務局長