昨年のブラジルから中国への輸出の70%は鉄鉱石、石油関連性製品や穀物類であったが、今年もこの傾向は続いており、アジア諸国の経済成長率は低下傾向にあるにも関わらず、今年も大幅な輸出増加が見込まれている。
しかし2001年の中国製輸入製品は30億ドルであったが、昨年は230億ドルに増加して貿易収支は18億7,000万ドルの赤字に転落、今年4月までの貿易収支はすでに20億900万ドルの赤字を計上しており、昨年の3倍に達する可能性がある。
今年の中国との貿易赤字は50億ドルから60億ドルが見込まれており、特に設備投資用機械・装置、工業用部品が輸入の50%以上を占め、消費財の大幅な増 加も予想されており、また安価な中国製品の増加で米国並びにアルゼンチン市場でブラジル製品の価格競争力が失われてきている。(2008年5月6日付け ヴァロール紙)