ドルがR$1.663で1999年以来の安値を記録

昨日の通貨政策委員会(Copom)の政策誘導金利(Selic)の切下げ発表を前にして、ドルがR$1.663と1999年5月以来の安値を記録 したが、大半の金融スペシャリストの予想0.25%の切上げを上回る0.50%の切上げ決定で、海外投資家の更なる金融投資が予想されて、益々ドル安に傾 くと予想されている。

昨年4月のSelic金利は12.75%、米国の金利は5.25%で金利差は7.5%であったが、今では9.25%の金利差となっているために、海外の金融市場において低金利で資金を調達、ブラジルで資金運用して利ザヤを稼ぐキャリートレードが増加すると予想される。

国際金融危機で金融市場が荒れているにも関わらず、今月初めの二週間には54億3,500万ドルが流入、米国でサブプライム問題が発覚する前の昨年同期の 43億6,200万ドルを大幅に上回っており、国債や株式などの金融投資が70%増加の17億1,400万ドルに達している。(2008年4月17日付け エスタード紙)

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