パラグアイのフェルナンド・ルゴ新大統領が選挙キャンペーンで盛んに強調していたイタイプー発電所のパラグアイ側の余剰電力のブラジルへの売却料金見直しで今後話合いが行われるが、ブラジル政府は電力料金見直しに合意しているが、契約内容の修正は行なわれない。
1982年に稼動したイタイプー水力発電所の電力の僅か5%がパラグアイ側に送電、余剰電力はブラジルが買い取っており、昨年、ブラジルが支払った余剰電 力料金は3億700万ドルであったが、ドル値が世界的に低下しており、ルゴ新大統領はキャンペーンでは20億ドルの料金支払いを訴えていた。
1973年に開始されたイタイプー発電所建設の投資金は全てブラジルが負担、パラグアイは余剰電力を40年間に亘ってブラジルに販売することで、投資金の返済を行なう契約になっている。(2008年4月21日付けエスタード紙)