ブンゲ肥料は32億レアルを投資して国内向けに燐酸肥料生産量を倍増の120万トンに増産するが、石油から製造される窒素肥料並びに基礎肥料生産はペトロブラスが大半のシェアを握っているために、天然カリウムの埋蔵量が少ないブラジルでは燐酸肥料だけがマーケットシェア拡大を図れる。
今回の投資額は最終10年間の年間平均投資額の8倍に相当する大型投資であり、穀物並びに肥料の国際コモデティ価格の高騰が大型投資に踏み切らせた。
今回の投資は2011年までに4プロジェクトに投資するが、20億レアルはミナス州パトロシニオにある燐鉱山の開発、3億レアルはウベラーバにある肥料工場の拡張、ミナス州アラシャの燐鉱山開発に3億2,000万レアルなどに投資する。
ブラジル国内の燐肥料消費は年間400万トン、輸入は200万トンであるが、ブンゲの燐肥料の増産後には燐肥料の輸入は50%低下、ブンゲは南米ではトップシェアを維持している。(2008年5月27日付けエスタード紙)