今後10年後のブラジルの農業生産動向

セレレスコンサルタント社の10年後のブラジル農業生産動向調査によると、中西部地域はブラジル最大の大豆生産地となり鶏肉及び豚肉生産が拡大、南 部地域はトウモロコシ輸出を牽引、砂糖キビ栽培はミナス州及びゴイアス州で大幅に増加、バイア州は綿花栽培の大産地となり、マラニャン、ピアウイ並びにト カンチンス州は農業開発が盛んになり、特に大豆生産が見込まれている。

農産物コモデティ価格の好調とブラジルの農業潜在能力で、輸出のシナリオは穀物および食肉増産に傾いているが、不均衡な為替と農産物輸送インフラが悪いために、世界需要を下回る伸び率しか期待できない。

現在の中西部地域の鶏肉生産はブラジル全体の13%、豚肉は14%を占めているに過ぎないが、10年後には世界需要が毎年3%及び2%増加するのに伴い、同地域の生産もそれぞれ大幅に伸びて、ブラジル全体の20%及び37%を占めると予想されている。

また10年後の中西部の大豆生産は1億1,610万トンで、ブラジル全体の54.4%を占め、南部地域は大豆栽培から家畜の肥料及びバイオ燃料用輸出のた めのトウモロコシ栽培が盛んになり、2017年にはブラジルは2,300万トンのトウモロコシ輸出、生産は58%増加の7,600万トンがそれぞれ予想さ れている。

世界の需要の伸び率は大豆が年間2.4%、トウモロコシは2.1%が予想されており、ブラジルの大豆生産の20%がバイオ燃料 向け、またマラニャン、ピアウイ並びにトカンチンス州の大豆生産は、10年後には5倍の1,000万トンに増加、また10年後のバイア州での綿花栽培は、 現在の3倍の100万トンに増加して、新たな綿花の大生産地になる事が予想されている。(6日付けガゼッタ・メルカンチル紙)

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