暫定令発令でエレトロブラス強化

11日に上院議会で承認された電力部門の暫定令は,エレトロブラス電力公社傘下の完全子会社化及び南米地域での電力部門の統合や支配も可能となるが、民間企業からは公社の独占化に進むと非難されている。

民間電力企業ではこの暫定令は民間部門の投資の沈下につながり、今後の水力発電所入札ではエレトロブラス関連企業が最低価格での落札で、寡占化が益々進むと予想されて、連邦政府の意図はペトロブラス並の巨大な電力公社の誕生と市場では噂されている。

ブラジルの電力エネルギー部門では、国内需要に対応するためには年間200億レアルの投資が必要であるが、エレトロブラス公社は最終4年間で僅かに31億レアルを投資したに過ぎないが、この暫定令は民間からの大型投資誘致に障害となる。

この暫定令は同公社の南米諸国での水力発電所建設に足かせがなくなり、アルゼンチン3ヵ所及びボリヴィア2ヶ所で総発電量1万2,000メガワットのプロジェクトの入札に参加が可能となった。(13日付けヴァロール紙)

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