世界の鉱工業部門再編が加速

昨年の世界の鉱工業部門の買収・合併総額は前年を18%上回る1,589億ドルに達して大型合併が急速に進んでおり、今年はBHPがリオ・チント 社に1,500億ドル、ヴァーレ社がエクストラータ社に900億ドルでの買収を持ちかけており、この2件の買収物件だけで2,400億ドルとなって昨年を 上回る。

しかしBHP、ヴァーレ、リオ・チントやアングロ・アメリカンなどの世界の大手鉱業会社は中国、インドおよびロシアの企業との買 収・合併で競合にさらされているが、鉱石コモデティ価格が高騰しており、BHP及びヴァーレにとっては買収資金の調達には支障をきたしていない。

昨年の鉱工業界の買収・合併では、北米地域が771億ドルで米国とカナダでは大型買収物件が4件あり、リオ・チント社による総額429億ドルでのアルカン社が注目された。

中国アルミ(Chinalco)はアルコアと共同でリオ・チントの株式12%を購入して資源確保に目の色を変えており、昨年、ロシアのUC Rusalは132億ドルでNorilsk社を買収している。(18日付けヴァロール紙)

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