連邦政府はブラジル空港インフラ業務公社(Infraero)の49%の株式公開で半民営化を検討していたが、 社会経済開発銀行(BNDES)のコウチーニョ総裁とジウマ官房長官並びに資本参加に食指を動かしている投資家達との会合で、汚職や政治家の影響力排除に は民営化が不可欠であり、BNDES銀行が主体となって民営化を検討することになった。
インフラエロ公社は67ヵ所の空港、32ヵ所の空港貨物ターミナルなどを管轄下に置いているが、15%に相当する10ヵ所の空港は黒字を計上しているが、57ヵ所の空港は赤字の垂流しを続けている。
しかし51%以上のインフラエロの株式公開をすることに対して、与党のPT党は言うに及ばず、連立与党や国防省内反対派の痛烈な風当たりが予想されている が、エンブラエルやヴァーレと同様に民営化された企業が外資の敵対的買収にさらされることなどを防ぐため、政府が持ち株比率に関係なく特別議決権を持って 影響を駆使できるゴールデンシェア形式の民営化が予想されている。(28日付けヴァロール紙)