今年の国際収支は120億ドルの赤字に下方修正

中銀は急増する輸入及び世界金融危機の影響で、今年の貿易収支並びにサービス収支の国際収支は昨年末の予想35億ドルから120億ドルの大幅赤字に下方修正、貿易収支黒字も300億ドルから270億ドルに下方修正された。

国内経済が好調で海外からの直接投資は280億ドルから320億ドルに上方修正、海外からの株や債券などの金融投資は金融市場の先行き不透明感で多くのブラジル企業は新規株式公開(IPO)を取りやめたために、昨年末予想の260億ドルから120億ドルに下方修正した。

また連邦政府は3月17日から海外投資家に対して長期投資を促すために、確定金利付国債購入に1.5%の金融取引税(IOF)を課したことも金融投資減少 が予想され、米国在住ブラジル人からの家族への送金はリッセッションや益々通貨価値が目減りしているドル安で4億ドルまで減少、全世界の海外在住ブラジル 人の送金は38億ドルにまで減少すると予想されている。

2月の国際収支赤字は20億900万ドル、今年初めの2ヶ月間では63億2,200 万ドルに赤字で、すでに今年の予想の50%以上に達しており、また海外からの直接投資はそれぞれ8億9,000万ドル、2ヶ月間では57億400万ドル、 海外への利益送金は12億9,300万ドル、43億1,700万ドルであった。(25日付けエスタード紙)

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