CPMF延長停止で金融市場が荒れた

与野党で攻防を繰り広げていた、今年末で期限切れの時限立法である通称小切手税と呼ばれる、金融取引暫定納付金(CPMF)の2011年までの繰延法案が、上院で通過できずに、連邦政府はGDP比1.5%に相当する年間400億レアルのCPMFによる財源を失うために、それを補う増税策を来週発表すると予想されている。

CPMF延長停止のあおりを受けて、昨日のサンパウロ平均株価(Ibovespa)は2.9%下落、2009年度目標金利は11.82%から12.02%に上昇、ドル通貨は0.56%上昇してR$1.783、カントリーリスクは3.74%下げて206ポイントとなった。

また金融アナリストはCPMF延長停止で、連邦政府は財政を切り詰めるための公共支出を抑える政策を採用しないで、プライマリー収支目標値を0.5%下げると予想されているために、期待されていたブラジルの投資適格国入りは遅れると予想している。(14日付けエスタード紙)

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