国連の顧問エコノミストで元ドイツ蔵相のFlassbeck氏はブラジル、トルコおよび東ヨーロッパ諸国が新興国の中でも、特に今後も金融危機の影響を受けると予想している。
ブラジルの場合はレアル高に傾いていた為替に注目されていたが、今後は投資引上げが盛んになると見ており、現在のサブプライムローンの焦付き問題はアイスバーグ同様に氷山の一角で、金融リスク問題は深刻であり、急速に汚染する可能性があると指摘している。
ブラジル金融市場からの海外投資家の資金引上げで、ドル高に傾くと輸出競争力が付くが、米国を中心に先進国の景気が低迷すると消費が低下するために、輸出低下を招くので相殺される。(22日付けエスタード紙)