米国でサブプライム・モーゲージ層向け住宅ローンの返済遅延が表面化してきているが、ブラジルでは今まで低所得者向け住宅ローンは連邦貯蓄銀行が取扱っていたが、民間銀行でもクレジット拡大に乗出しいてきた。
最低サラリー5倍以下が大半を占めるブラジルの低所得者層向け住宅ローンの需要は大きく、ブラデスコ銀行はローン返済を20年から25年に延長して需要の掘り起こしをしている。
またイタウー銀行でも低所得者向け住宅ローンの不渡りが障害になっていたが、最近では0.6%と問題にならないほど不渡り率が低下してきている。最低サラリー3倍までのサラリーマンの勤続期間補償基金(FGTS)の占有率は64%、3倍から5倍は24%、5倍以上は12%となっている。(11日付けヴァロール紙)