>>中国の鉄鉱石需要で供給不足の発生の可能性
アジア、東ヨーロッパや中近東の鉄鉱石需要継続で、11月から開始される鉄鉱石価格調整の難航が予想されており、鉄鉱石輸出では世界最大手のヴァーレ・ド・リオドセ社では、需要に見合う価格調整を期待している。
しかし鉄鉱石輸入の大食漢中国の今年の輸入量は4億トンが予想されており、今年4ヶ月間の鉄鉱石輸入は、すでに前年同期比23.5%増加の1億3,400万トンに達しており、鉄鋼生産は昨年の4億1,700万トンを大幅に上回る5億トンが予想されているが、リオドーセ社では電力不足による2012年以降の鉄鉱石供給を疑問視している。
中国の鉄鉱石需要は旺盛であるが、インドも経済成長に伴って鉄鉱石確保に躍起になってきており、今後の鉄鉱石価格が不安視されているが、2005年には71.5%、昨年は19%、今年は9.5%の価格調整が行なわれており、中国の製鉄会社グループが、キャスティングボードを握ると予想されている。(1日付けエスタード紙)
>>輸入増加で2010年には貿易収支黒字は300億ドルに縮小
中央銀行フォーカス調査によると、今年の貿易収支黒字は429億ドルとなるが、2010年には輸入増加カーブが上昇するために、300億ドルまで縮小すると予想している。
今年の輸出は1,521億ドルで、2010年には12.8%増加の1,740億ドルに達するが、輸入が1,100億ドルから32%増加の1,452億ドルまで上昇するために、貿易収支黒字幅は縮小する。
しかし輸入増加はインフレ抑制効果、生産能力向上でブラジル経済にとって有効に作用するために、インフレ以上に経済成長率を促進する。また為替は今年及び来年をR$2.02,2009年R$2.10、2010年はR$2.15を予測している。(1日付けエスタード紙)
>>今年初めの4ヶ月間の財政プライマリー収支黒字は339億レアル
今年初めの4ヶ月間の経済成長加速プログラム(PAC)への投資が、連邦政府の年度予算157億6,500万レアルの僅かに12%に相当する19億2,100万レアルのみの支出に留まっているために、連邦政府(国税庁、社会保障院、中央銀行)の財政プライマリー収支が339億レアルの大幅黒字を計上して、政府目標の280億レアルを大幅に上回っている。
環境ライセンスなどでPACへの投資が遅れており、連邦政府がPAC予算を消化するためには5月以降、毎月17億3,000万レアルの公共事業への投資が必要となっており、ルーラ大統領は財務相、予算管理相及び官房長官を叱咤している。
4ヶ月間のプライマリー収支黒字は、連邦政府の収入が前年同期比13.45増加の1,978億7,800万レアルに達したために、GDP比4.34%となり前年同期の4.11%を大幅に上回った。(1日付けエスタード紙)
>>5月の投資は3ヶ月連続で株がトップ
5月の投資収益は米国経済指標堅調で世界的に株価が上昇しており、サンパウロ平均株価も3ヶ月連続で収益トップとなる6.77%を記録、今年の累積収益率は17.53%を記録している。
銀行間預金(DI)ファンドの収益率が0.81%と株に次いでおり、10万レアル以上の銀行定期預金(CDB)が0.75%、ポウパンサ預金が0.67%、5,000レアルまでのCDBが0.63%の収益率で、インフレ指数の総合市場物価指数(IGP−M)0.04%をそれぞれ上回った。
しかし商業ドルがマイナス5.40%及び金がマイナス5.48%とそれぞれ大幅な下げを記録したが、6月の投資収益は米国経済を中心に世界経済の先行き如何にかかっている。(1日付けエスタード紙)