5月28日の経済情報

>>設備投資が1999年以来の高率

 昨年のブラジル企業の設備投資用機械・装置の購入や工場建設などの投資はドル安の影響も受けて、前年比8.1%増加に相当する1,211億レアルとなり、1999年以来の高率を記録した。

 サービス部門への平均投資率は、前年比13.1%増加の582億レアル、特に電話・セルラーが19.4%、ガス15.0%、輸送関係が13.7%とそれぞれ大幅に投資が増加している。

 鉱工業部門の平均投資率は7.5%、製紙・パルプ関係が31.1%と大幅に増加、食品7.9%、石油化学関係への投資は7.8%であったが、製鉄・金属関係は6.1%に留まった。また商業部門は1.3%の伸びにとどまった。(28日付けエスタード紙)

>>インドとの貿易を4倍増に

 来月3日から5日にかけて、ルーラ大統領及びブラジル工業連合(CNI)の経済ミッションがインドを訪問、2010年までのインド間との貿易を4倍増の100億ドルに引上げる。昨年のインド間との貿易総額は24億ドルで、ブラジルの輸出は僅かに9,366万ドルに留まり、貿易赤字を計上している。

 インフラ整備部門が遅れているインドでは、2012年までに3,500億ドルのインフラ部門への投資が見込まれており、ブラジルの大手ゼネコンが投資機会を虎視眈々とうかがっている。

 4日に予定されている経済フォーラムでは、両国の企業代表がそれぞれ15人が出席するが、ブラジルからはインフラ部門、バイオ燃料、アグロビジネス、ロジスティックや自動車工業会の代表が出席して、今後の投資の可能性を探る。(28日付けエスタード紙)

>>ブラジルの鉱業ロイヤリティーは最も低い

 ブラジルの鉄鉱石生産のロイヤリティーは売上げの2.0%で、オーストラリアの7.0%、ロシアの4.0%、インドネシアの2.5%と比較して世界で最も低率であり、今年下半期には動力・鉱山省から国会に、ロイヤリティー率の引上げ案が提出される。

 ロイヤリティー収入は生産している市町村に65%、州政府に23%、連邦政府に12%が分配されるが、鉱業生産物が採掘されている市町村は350に達しているにもかかわらず、ロイヤリティーが支払われているのは70の市町村にしか過ぎない。

 金およびダイヤモンド生産のロイヤリティー率はブラジルが1.0%及び2.0%、オーストラリアは2.5%から4.0%及び7.5%、ロシアが6.0%及び8.0%とブラジルの低率が目立つ。(28日付けガゼッタ・メルカンチル紙)
 
>>ノートブック販売が好調

 価格が1,800レアル以下のノートブック販売へのファイナンス、PIS/Cofinsの免除などで,国内価格が米国市場のノートブック価格に接近してきており、2台目のデスクトップの替わりに購入する中産階級層が増えてきた。

 各メーカーは新製品のノートブックを次々に市場に投入しており、今年第1四半期のポジティブ社は2万1,692台を売上げて、マーケットシェアを34.7%に拡大して、HP社を追抜いた。

 また今年第1四半期のノートブックはコンピューター全体の12%を占めて、昨年同期の3%から大幅に上昇しており、利益マージンの大きいノートブックシェア獲得に各社は躍起になっている。(28日付けガゼッタ・メルカンチル紙)

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