>>ブラジルはCDMマーケットシェアを失っている
2004年に世界のトップを切ってリオ州ノーヴァ・イグアス市のゴミ集積所のメタンガス利用によるエネルギー転換でCDM事業を立ち上げて世界から注目され、ブラジルのCDM事業を初めとする炭素クレジット取引が、世界シェアの20%を占めると予想されていた。
しかしブラジルの行政ブロクラシーなどで、今現在の炭素クレジット取引件数は221プロジェクトに留まっており、インドの623件、中国の446件に次いで世界3位となっているが、世界のシェアでは4%を占めているに過ぎない。
ブラジルの電力エネルギーの73%はクリーンエネルギーの水力発電で、インドや中国は石炭を電力エネルギー発電の原料にしており、ブラジルでの炭素クレジット取引のチャンスはインドや中国に比較して少ない。(15日付けガゼッタ・メルカンチル紙)
>>ブラジルは三峡ダム発電所に技術移転
23年間のイタイプー発電所でのタービンの交換やメンテナンスで蓄積された技術ノウハウを、1993年から中国の揚子江に建設中の三峡ダム発電所に、ブラジルの技術者を派遣して技術移転を行なう。
三峡ダム発電所は2009年からの操業が予定されているが、発電所建設コンソーシアムはイタイプー発電所と同一であるために、技術ノウハウの移転が可能となる。
三峡ダム発電所が完成すれば、700MWの32台のタービンで2万2400MWの発電能力があり、世界1のイタイプー発電所の1万4000MWを大幅に上回る巨大発電所が誕生する。(15日付けガゼッタ・メルカンチル紙)
>>今年4ヶ月間のBNDES銀行の融資は40%増加
今年4ヶ月間の社会経済開発銀行(BNDES)の融資総額は、前年同期比40%増加の148億レアル、特に鉱工業部門への融資は54%の73億レアルを記録した。
昨年5月から今年4月までの融資総額は前年同期比24%増加の565億レアルに達して、経済成長の加速が視野に入ってきている。今年4ヶ月間の融資承認は前年同期比69%増加の209億レアルとなっている。
今年4ヶ月間の部門別融資では製鉄・金属部門は1,018%、化学・石油化学部門144%、天然ガス・電力エネルギー部門が27%それぞれ増加、製鉄部門への月間平均融資は4億5,000万レアルで今年は50億レアルの突破が予想されている。(15日付けエスタード紙)
>>第1四半期の連邦貯蓄銀行の純益は記録更新
第1四半期の連邦貯蓄銀行(CEF)の純益は、連邦政府からの請負サービス部門が19.86%、クレジット部門が7.03%それぞれ増加して、前年同期比11.5%増加の7億7,757万レアルを達成して、四半期の純益の記録を更新した。
しかし今年の純益は金利低下の影響で、昨年の23億8,600万レアルの12%低下を見込んでおり、第1四半期の連邦政府のベネフィット支給は、前年同期の16億6,700万レアルから18億7,500万レアルに増加したが、ボルサ・ファミリアと呼ばれる低所得家族補助金のカードは3,700万枚から3,100万枚に減少している。
第1四半期のクレジットカード部門は21%増加の429億3,600万レアル、住宅融資部門は9万5,504件で融資総額は28億レアルに達成したが、今年は170億レアルを目標にしている。(15日付けエスタード紙)