4月11日の経済情報

>>2月のサンパウロの鉱工業の成長率は3.5%

 2月のサンパウロ州の鉱工業の伸び率は、設備投資用機械受注及びコモデティ製品生産増加に後押しされて、前月比2.3%、前年同月比3.5%とそれぞれ増加した。

 今年2ヶ月間のサンパウロ州の鉱工業の伸び率は、全国に先駆けていち早く金利低下や経済政策に反応するために、前年同期比3.3%増加してきており、今年は3.2%の成長率が見込まれている。

 特に機械・装置部門が9.6%、電気部品・通信機器20.3%、情報機器45.0%がそれぞれ大幅に増加しているが、印刷・製本はマイナス9.0%、ゴム・プラスティック部門は、マイナス6.2%とそれぞれ減少している。

 南大河州では農業機械が牽引して5.6%、エスピリット・サント州は石油部門が好調で8.4%、サンタ・カタリーナ州は特に冷凍機が好調で3.3%それぞれ増加したが、アマゾナス州はマイナス12.0%、リオもマイナス2.1%と減少した。(11日付けエスタード紙)

>>輸入耐久消費財製品が増加

 ドル安でR$2.00を下回るほど不均衡な為替で、今年1月の最終12ヶ月間の耐久消費財生産は前年同期比4.9%増加したが、小売業界での売上げは12.8%増加しており、輸入耐久消費財は69.7%増加してきている。

 2000年から2006年までの耐久消費財の国内生産は70%増加したが、ドル安と並行して2005年以降の国内の耐久消費財生産は、安い輸入製品に圧迫されてきており、扇風機、アイロンやミキサーなどのポータブル家電製品は、輸入品に市場を席巻されている。

 また衣類、履物、化粧品や食料品などの非耐久消費財の国内生産は僅かに2.8%増加したが、小売販売は20.5%、輸入非耐久消費財は13.4%増加してきている。(11日付けヴァロール紙)

>>航空管制危機はルーラ大統領の人気に影響ない

 ルーラ第二次政権早々から航空管制危機や治安の悪化でも、ルーラ政権に対する人気が陰るどころか、第一次政権初めからでは3番目の支持率の49.5%を記録したとCNT/Sensusの調査結果がでている。

 ルーラ政権の支持率は安定しているブラジル経済、雇用増加や所得分配などのほかに、大統領のカリスマ性及び大衆性が大きく影響している。

 部門別調査では雇用に対するアンケートでは50.3%が支持しており、所得49.2%、健康47.7%、教育53.5%、治安は最近6ヶ月間悪化してきたが42.1%が支持している。

 またルーラ第二次政権の柱である経済成長加速プログラム(PAC)については、アンケートした2/3はPACについて聞いたことがないが、32.2%は知っており、そのうちの57.9%は経済成長を促進すると考えている。(11日付けガゼッタ・メルカンチル紙)
 
>>自動車部品会社SABOがアジアで事業を展開する

 15年前にアルゼンチンに進出して盛んにグローバル化を進めている自動車部品メーカーSABO社は、日本及び中国に事務所を開設してアジアでの拠点作りに乗出した。

 また今年7月には米国の北カロライナ州に3,000万ドルを投資して、フォードやGMに部品を供給するが、すでにドイツ、オーストリア、ハンガリーやアルゼンチンでも自動車部品工場を操業している。

 同社では技術開発に年間1,500万ドルを投資して新製品開発に力を入れており、年商は3億3,600万ドル、1億7,000万ドルがブラジル国内での売上げであり、海外での売上げが半分を占めている。エンジンのパッキン生産では世界5位にランクされている。(11日付けガゼッタ・メルカンチル紙)
 

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