>>第1四半期のセルラー輸出は22%と大幅に落込んだ
第1四半期のセルラー電話輸出は、前年同期比マイナス22%の560万台で、ブラジルのセルラー輸出は昨年同期の世界のセルラー貿易の3.2%を占めていたが、今年は2.2%と大幅に減少している。
ブラジルのセルラー電話の主要な輸出先は、ヴェネズエラ、アルゼンチン及び米国でセルラー輸出の71%を占めているが、米国向けは17.3%減の134万台、ヴェネズエラ向けは22.5%減少の117万台であったが、アルゼンチン向けは9.5%増加の149万台であった。
ブラジルは第3世代セルラーの生産が遅れているために、ヨーロッパ市場でマーケットシェアを失ってきており、昨年同期は181万台をヨーロッパ向けに輸出したが、今年は大幅に減少している。(24日付けガゼッタ・メルカンチル紙)
>>中国製家電がアルゼンチンを席巻しだした
今年初めの2ヶ月間のアルゼンチンの輸入家電のマーケットシェアは、中国製が43.6%を占めて、ブラジル製輸入家電の23.7%を大幅に上回ってトップとなった。
香港経由の輸入家電を含めると、中国製輸入家電は48.7%に達していたが、昨年のマーケットシェアは、36.2%でブラジルの38.8%に次いで2位であった。
アルゼンチンの家電メーカーは2004年7月に、キルチネル大統領の支持を得て、ブラジル製家電に対して輸入関税の増加及び輸入ライセンスの切替を行なったが、ブラジルからの冷蔵庫輸出急増で、ブラジル製輸入家電のシェアは48%に達していた。
またキルチネル大統領のブラジル政府への圧力で、ブラジルの家電メーカーは、アルゼンチン向け輸出では自主規制を強いられており、ブラジル及び中国製家電はアルゼンチン市場の72.4%を占めて席巻している。
今年初めの2ヶ月間の中国製輸入家電の金額ベースでは、前年同期比167.6%増加したが、大型耐久消費財の比率が高いブラジル製家電はマイナス9.4%となったが、ゾーナフランカ製のテレビ輸出がなければ、マイナス21.7%になっていた。(24日付けエスタード紙)
>>カーレフールはアタカダン買収で小売業界トップに返咲き
カーレフール社は総額22億レアルでアタカダン社を買収、2000年にポン・デ・アスーカルに小売業界トップの地位を明渡して以来、再び業界トップに返咲いた。
アタカダン社は小売及び卸売りを同時に行なっているユニークなスーパーであるが、建物はシンプルで全て低コスト戦略で、競合スーパーのマクロ社に売上げで大きく水をあけており、大手スーパーのパン・デ・アスーカルとも競合しだしていた。
アタカダン社は大都市近郊の低所得者層であるCクラス及びDクラスを顧客に、総数34店舗で、昨年の売上げは49億レアルを上げているが、売上げは2倍まで伸ばせる可能性を秘めている。
アタカダン社の買収で業界地図は、カーレーフールが435店舗で175億レアルを売上げトップに返咲き、パン・デ・アスーカルが499店舗で160億レアルで2位、ウォールマートが302店舗で129億レアルを売上げで3位となる(24日付けエスタード紙)
>>アングロ・アメリカンがブラジルに本格的に進出
世界第4位の鉱業会社であるアングロ・アメリカン社は、11億5,000万ドルを投資して、MMX社の最大プロジェクトMinas-Rioに49%の資本参加をする。
この買収劇はクレジットスイス銀行及びイタウー銀行が仲介、アングロ社にとっては銅、ニッケル鉄鉱石や石炭などのポートフォーリオを広げる目的もあり、金採掘や製紙・パルプ事業から軸足を移動させる。
MMXはMinas-Rioプロジェクトの操業開始は2009年第4四半期で、年間2,650万トンをミナス州からリオ州アスー港までの550キロメートルを鉄鉱石パルプで搬送する。(24日付けヴァロール紙)