() 昨日、フルラン開発商工相はドル安継続で価格競争力を失い、特に中国製品に国内市場を席巻されている、メルコスール以外に適用される対外共通関税(TEC)が20%の繊維,衣類、履物及び18%の家具類をそれぞれ35%への引上げを検討している。
これらの部門はすでに社会経済開発銀行(BNDES)から特別クレジットを受けているが、今後も為替はR$2.10〜R$2.20で安定すると予想され、TECの35%への引上げは、数年前の価格競争力に匹敵する。
しかしフルラン開発商工相は、為替による価格競争力低下でもブラジルの貿易は好調であるが、インフラコストの低下、投資の拡大、減税及びブロクラシーの削減の必要性を強調した。(15日付けエスタード紙)
>>BNDES銀行のクレジットは大幅に拡大
() 今年初めの2ヶ月間に、社会経済開発銀行(BNDES)のクレジットは、前年同期比64%増加の70億レアル、またクレジット承認は128%増加の99億レアルに達している。
またクレジット増加の要因として、鉱工業部門への貸出が210%増加、クレジット承認増加はインフラ整備部門が341%増加したために、それぞれ大幅な増加を記録している。
最終12ヶ月間のクレジットは前年同期比22%増加の550億レアルで、鉱工業部門は38%増加の300億レアルで、クレジット全体の38%を占め、インフラ部門は170億レアルで全体の31%を占めた。
またクレジット承認は46%増加の800億レアル、鉱工業部門は全体の42%、インフラ整備部門が54%増加の293億レアルで全体の37%を占めた。(15日付けエスタード紙)
>>ブラジルのエタノール生産は200億リットルを予想
() 4月から始まる砂糖キビの収穫は、前年の178億リットルから12.3%増加の200億リットルが予想されており、エタノール輸出は前年並みの35億リットルで、主な輸出先は米国で昨年は20億リットルを輸出した。
ゲーデス・ピント農相は、今後7年間でエタノール生産を3倍に持っていくためには、134億ドルの投資が必要であるが、生産量が350億リットルに達すれば、100億リットルの輸出が可能となる。
また今後7年間に89ヵ所のエタノール精製所建設が予定されており、砂糖キビの収穫量は、現在の4億2,700万トンから6億2,700万トンに増加する。(15日付けガゼッタ・メルカンチル紙)
>>マデイラ河水力発電所入札は7月
() 連邦政府は今週中にも環境省の国立再生可能天然資源・環境院(IBAMA)から環境ライセンス許可がおりる、ロンドニア州マデイラ河の3,150MWの発電能力を擁するサント・アントニオ水力発電所入札を6月か7月に予定している。
この発電所は経済成長加速プログラム(PAC)の電力エネルギー部門の優先案件である。またジラウ水力発電所の入札は来年になるが、この2水力発電所の発電能力は、6,450MWでイタイプー水力発電所の50%に相当する。
バイオマス発電所や風力発電所入札は5月の予定されており、総延長距離が4,207キロメートルに及ぶ3ヵ所の送電線建設の入札は今年中に行なわれ、6月には1回目の373キロメートルの入札が予定されている。2回目の入札は10月で、ツクルイ・マカパ・マナウス間を結ぶ1,811キロメートルで、34億レアルの投資が見込まれている。(15日付けエスタード紙)