しかしコンピューターの売上げは、善意の暫定令(MP)による減税でコンピューター価格が低下、家具と家電販売のカーザ・バイア店では今、年2ヶ月間に10万台を売りつくした。
農産物の国際商品価格高騰で国内価格も上昇しており、2月の農産物平均価格は前年比20%上昇、特に鶏肉が47%、トウモロコシ37%、小麦が30%値上がりしており、今年の農業部門の成長率は一昨年の2%から7%と大幅な上昇が見込まれている。(5日付けエスタード紙)
>>今年の経済成長率は建設部門とエタノールの農業部門が牽引車
() 連邦政府は今年の経済成長の牽引車は、経済成長加速プログラム(PAC)の建設部門、コモデティ商品価格の高騰が続いている農産物、特に米国への輸出増加が見込まれているエタノール部門を見込んでおり、経済エコノミストは今年の経済成長率を3.5%と見込んでいるが、連邦政府は4.5%と鼻息が荒い。
PAC計画を促進するには次の暫定令の国会での予算通過が必要である。州政府や市町村向け上下水道のインフラ整備のための連邦貯蓄銀行からの52億レアルの引出の暫定令347号、インフラ整備のための民間ファンドへの投資による利益に対する所得税免除の暫定令348号、勤続期間保障基金(FGTA)の投資ファンド創設の暫定令349号の承認が必要である。
最低給料の380レアルの固定及び国内総生産及びインフレ連動による調整、入札法の改定、投資パイロットプロジェクト(PPI)用投資額をGDP比0.2%から0.5%への引上げなどの承認が必要である。
昨年のブラジルのエタノール輸出量は31.4%増加、輸出額は国際商品価格の高騰で112%増加、今年は米国への輸出増加が予想されており、砂糖の輸出量は4%増加に留まったが、輸出額は57.4%増加、(5日付けエスタード紙)
>>自動車メーカーは優遇税提供する州で製造
() 自動車メーカーは自動車増産のために、優遇税を提供する州での自動車工場建設を検討、フォード社はバイア州のカマサリ工場の操業が限界で優遇税を提供する州での製造を検討、GM社は南大河州グヴァタイ工場の増設が必要となってきている。
1990年代に各州が自動車工場誘致のために優遇税を提供して熾烈な誘致合戦を展開して、サンパウロ州ABC地区の自動車工場がブラジルに分散した経緯があるが、好調な自動車販売でメーカーは、優遇税を提供する州内での工場建設を検討している。
各州の自動車生産を内訳は、サンパウロ州が45.8%でトップ、ミナス12.6%、パラナ12.6%、南大河5.6%、バイア9.8%、リオ5.2%、ゴイアス州が0.8%となっている。(5日付けヴァロール紙)